盗まれたカバンが発見された!現金10万円を失うもiPhoneは無事で一安心

おっさんの日常
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みなさま、たいへんお騒がせしました。某健康ランドのロッカーから盗まれたカバンが発見されました。

「iPhoneを探す」機能でGPS検索しても、現場付近から動いていなかった僕のカバン。更衣室内の日焼けマシンと壁の隙間に隠されていました(捨てたんだろうね)。


盗難のあった翌朝に清掃の方が発見、健康ランドの支配人さんからお電話をいただきました。

いやー。よかったああああ。
カバンを開くと紛失モードでロックされたiPhone。はあああああ。スマホがないと生活できなくなってる自分が怖いですが、見つかってよかった…。

20万円ちょっと入っていた財布ですが、なぜかきっちり10万円だけ残ってました。全部持っていかないんだ。

でも正直、免許に保険証、外国特派員協会の会員証など、再発行大変なカードが無事だったので、10万円くらい全然いいよって気持ちです。クレジットカードや銀行カードの不正使用もなかったですし。

健康ランドでカバンを確認し、昨夜1時間以上カバンを探してくれた所轄の交番に報告へ行きました。
「見つかりましたか!では発見場所の写真を撮ります」とのことで、健康ランドへとんぼ返り。お巡りさんと第一発見者のお掃除の方と発見場所のタンニングルームに向かいます。

円筒状の日焼けマシンを壁際に置くと部屋の隅に空間ができますよね。そこで発見したそうです。お掃除の方は発見場所を指したまま、お巡りさんがいろいろな角度から撮影。ドラマのようだ。

「iPhoneを探す」の機能で、iPhoneから音を鳴らすって機能もあるんですが、これね、やってみたところ反応してないんですよ。押しても鳴らない。もし鳴ってたら昨夜発見できたかもなと思いつつ、機械は万能じゃないってことですね。
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30分くらい現場検証をしたのち、お礼を言って健康ランドを後にします。10万円減っていたので引き続き窃盗事件として操作するということで、交番に戻ってカバンの中身を撮影させてほしいとのこと。さあここからが大変でした。

果てしなく手書きな証拠品チェック

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まずはカバンの中身を全て記録(手書き)します。財布のカードも一枚一枚書いていくんです。「三井住友銀行:名義:田野幸伸」みたいに。

さらに昨夜の被害届に合わせて、クレジットカードやキャッシュカード、現金をビニールシートに並べていきます。よくニュースで押収品を並べて映すあれです。

カシャカシャと撮影していくんですが、なんとカメラはガラケーの写メw。

派出所にデジカメが一台しかなく、今日は他の現場で使っているそうです。お巡りさんが困っているのでぜひこういうところに税金を使っていただければと思います。

次は指紋採取です。銀粉が取れなくなってしまう場合があるので、カバンは止めておきましょうとのこと。犯人が絶対に触っている財布と、革製のスマホケースから採取します。初めて見ました本物の指紋採取。逆転裁判の捜査パートだぜ。

でっかい耳かきみたいなので粉をポンポンとかけていって、透明なシール貼ってペリペリと剥がす。この繰り返しです。へー。後からそのシールの裏一枚一枚に「立会人」として名前書きました。

ここまでで1時間くらいかな…。最後にボクの指紋を取ります。財布の指紋どれが本人かわかんなきゃ調べようないですものね。左手から黒いインクをつけて指10本、手のひら、手の側面まで、お相撲さんの手形色紙のように採取していきます。電子スキャン導入したら早いよね。

「では、書類を作成します」。ここからが真の警察行政でした。

まずはカバンの中身を「被害品確認答申書」にリスト化していきます。昨日の被害届と同じものをまたひたすら書くわけです。で、照らし合わせて10万円足りませんと。

「コピペできたら早いと思うでしょ?電子化されてないんですよ…」とお巡りさんも苦笑い。

さらに一品一品撮影した品物は任意で提出したってことになってるので、「任意で提出しましたよー」っていう書類を書きます。エクセルで作ったら5分です。そして、全く同じ品物を書いた「撮影終わったんで返します」という書類をまた手書きするわけです。何だこの果てしない非効率。

お巡りさんはひたすらペンを走らせて6枚くらいの書類を書き上げましたが、その間2時間。

PCでやったら30分かかんないですよ。税金使う場所間違ってます。亀井静香さん無き今、平沢勝栄センセとか一気にやってくれないかしら。

ボクはその間派出所にぽつんと座ってて、道案内ってこんなに頻繁に来るんだ、とか、外国人ってこんなに多いんだとか、楽しかったんでいいんですけど、記者のボクより警察官の方が文字を書いてますね。

書類が出来たらもう外は真っ暗。カバン発見の電話を朝9時半に受けてから一日が終わっていきます。そして手書きの書類ですからところどころ書き損じがありますよね?そこに全部訂正印を押していくわけです。ボクの拇印で(またハンコ持ってこなかった)。

お巡りさんが書いてくれた全部の書類に住所・氏名・電話番号を書いて、捺印。はー。紙文化マジめんどい。何かと批判される警察ですが、この手間には同情以外の何物もありません。なんとかしてやってくれ。

このあとは交番ではなく所轄署に呼ばれてあれこれするらしいですが、10万円の被害より何より、この手間と時間は相当キツイ。ボクが貴重品BOXを使うのを面倒がってロッカーに財布を入れたままにしたせいで、健康ランドの人、交番のお巡りさん、これから防犯カメラの映像を解析する刑事さんの時間をどれだけ浪費したのでしょうか。犯罪に遭わないようにするってのは、自分以外の誰かのためでもあるんですね。

ご心配いただいたみなさま、ありがとうございました。

派出所のお巡りさんがパソコンを使う時代がやってきますように…。
computer_police

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