人権意識・コンプライアンスが高まってもSNSは誹謗中傷の巣窟

コラム
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東野幸治さんの「幻ラジオ」。話題になった「アップデートして行こう」の回を聞きました。

ざっくり言うと、ナインティナインの岡村さんのラジオ炎上を受け、昭和・平成のコンプライアンスや人権意識が通じる時代ではなくなった。「昔はよかった」とか言ってないで、みんなでアップデートしていこう! という内容です。

ブスいじり、オカマいじり、ハゲいじりはもうNG。お笑いのセオリーもアップデートしていかなかん、と東野さんは語ります。

コンプライアンスだらけでテレビはつまらなくなった! という議論はとうに過ぎ去り、しっかり合わせていこう、世界は変わったんだから。とても前向きな内容です。

人の欠点をみんなで笑う、という行為はいずれテレビから消えていくでしょう。

スターダムの女子プロレスラー 木村花さん死去


そんな中、悲しい事件が起きてしまいました。僕も株主のブシロード傘下、女子プロナンバーワン団体のスターダム所属選手・木村花さんが22歳という若さでお亡くなりになりました。

死因は発表されていませんが、「テラスハウス」に出演しており、番組を見た視聴者からの誹謗中傷に悩んでいたといいます。

テラスハウスの編集も叩かれだしていますが、番組を見て出演者に誹謗中傷を投げかけるって、「おしん」の時の泉ピン子さんの時代から何も変わっていないですよね。(例えが古くてEXITに怒られる)

テレビやラジオがアップデートしても、SNSを使う普通の人たちがこんな民度では何も変わらないどころか、ますます過激になっていくのではないでしょうか。

死ねだボケだカスだ、普段から言ってる/言われてるから、反論されないと思って気に食わない有名人に食って掛かり溜飲を下げる。日本人に限らず、人類はいじめや身分制度や差別が大好きで、南北戦争でアメリカの奴隷制度がなくなったのがつい150年前ですからね。

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人種差別はなくならないから、見かけたら絶対許さない、という姿勢を取り続けることが必要で、本音を建前が凌駕しなくてはいけない領域だと思います。

僕も古くはニコニコ動画のコメント管理やニュースサイトのコメント欄を管理していたので骨身にしみていますが、フィルターがかかる前の人の悪意はハンパじゃないんですよ。みなさんが目にする誹謗中傷よりもさらにさらにひどい。

NGワードや人海戦術で誹謗中傷の言葉を弾いていくわけですが、匿名になった途端にこれだけ普段思っていることを言えるのかと。Twitterも「死ね」と書くとBANされるとかありますが、とても追いつかないんでしょうね。

言論の自由がない国に比べたら素晴らしいことなのですが、人を殴ったら逮捕されるように、言葉の暴力もカジュアルに逮捕できるようにしていく必要がありそうです。

そこで誹謗中傷をなくす2つのプランを考えました。

誹謗中傷狩りビジネスが弁護士法人でブームになる

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ここ数年、やたら見ますよね、過払い金請求をしましょう! っていう弁護士事務所のCM。あの勢いで「ネットで誹謗中傷されたら慰謝料を取りましょう!」とガンガンCM流してどんどん訴訟するのがビジネスになったらいいですよね。

本人特定されて逮捕されるパターンもよく見かけますし、ジャンジャンやったらいいのではないかと。問題は、誹謗中傷してる人に支払い能力がない場合、訴えた側の費用負担になるし、弁護士が歩合の成功報酬にありつけないこと。

国とか消費者金融みたいに払ってくれる保証がないのがツライですね。基金でも作りますか。

罰金刑にして警察官のノルマにする

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警察のネズミ捕りがなくならないのは、予算のノルマがあるからですよね。ということはですよ、ネットでの誹謗中傷を「ネット傷害罪」とかにして、交通違反なみの罰金制度でガンガン取り締まったらどうでしょう。言い過ぎという言論のスピード違反。

警察官は点数稼ぎになるし、罰金収入をサイバー犯罪対策の予算に回せば、みんなハッピー。個人情報照会の件数が増えすぎて、TwitterもFacebookも日本撤退しちゃうかしら。

有史以来、戦争で殺し合いを続けてきた我々人類。そもそも地球人は攻撃的な戦闘民族で、それを「法」という枠組みを発明してなんとかうまくやってきました。

日本の法律もアップデートしていきましょう。

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