昨年10月にキックボクシングNKBウェルター級王者となった、スカパンクバンド「SNAIL RAMP」竹村哲さんの試合を見に行ってきました。
※10月の詳細はこちら↓
スカパンクバンド「SNAIL RAMP」の竹村哲が43歳でキックボクシングの新王者に輝いた奇跡の一夜 : たのっちのぶろぐ
壮絶でした。
対戦相手は「爆腕」の二つ名を持つ大月晴明選手。K-1にも出ていた選手です。簡単に言うと、くっそ強い41歳。
竹村さんもこのカードが決まった時に「周りからは『何で受けたの?』『死んじゃう』と言われたが、ここで対戦を受けないと男じゃないと思った。1Rもたないかもしれないし、4月11日が引退になるかもしれない-イーファイト」と語っていました。
さあ後楽園ホールへ。
試合のパンフレットにも「1分で倒されたって構わない。その1分でドラマを見せてやる」の意気込み。
始まる前からドキドキです。さあ入場!。
中学生から通っている後楽園ホール。たまらない高揚感があります。
下手すりゃ死ぬことすらあるリング。戦場に向かう男の顔です。
「NKBウェルター級王者!竹村あきーらーーー!」
さあゴング!
大きく手を上げプレッシャーをかける大月選手。独特の足捌きは合気道のものだそう。ボクと同じだ(何が)。
距離を取る竹村さんに強烈なロー!
豪腕!
左フック!
1つ返して
距離を取るロー。
しかし、大月選手の右フックでダウン。
立ち上がるも、もう1発台風のようなロング右フックを浴びて、
セコンドからタオル。
1RTKOとなりました。
竹村 哲@4/11(土)後楽園ホール@TAKEMURAAKIRA
本日の試合、1Rタオル投入によるTKO負けでした。応援してくれた皆さん、対戦相手に選んでくれた大月君、ありがとうございました。強かったわー!!
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クリーンヒットしたら首から上がなくなってしまうんじゃないかと思うほどの右フック。悔しそうな竹村さんですが、コレはいたしかたない。死んじゃう。
竹村 哲@4/11(土)後楽園ホール@TAKEMURAAKIRA
試合から一晩明けた。あれ?って位のダルさだけがある。向かい合っての駆け引きが疲れたんだな。瞬きもせずにパンチを狙ってる大月君に、同タイミングでの肘を合わせたかった俺。一見強引にも見える彼の攻撃も実は緻密。お互いが微妙に間を外し合った場面もあったが、最後は大月君の間に。で、終わり。
そう言われると、ヒジを合わせている!?
竹村 哲@4/11(土)後楽園ホール@TAKEMURAAKIRA
大月君との試合はキックボクシングという「競技・スポーツ」では無かった。真剣での勝負だった。
ボクもちょこっとだけ格闘技をやっていたので、強い相手と向かい合った瞬間、「あ、殺される」っていう感覚はなんとなくわかります。本能が「逃げろ」って教えてくれるんですよね。この挑戦を受けて「1分でもドラマを見せてやる」と言い放った竹村さんはすごいと思う。
リングを降りてきた竹村さん、「なんもできなったわー!」と悔やんでいました。1つでも傷跡を残してやろう、盛り上がりを作ってやろうというエンターテナーらしい一言。滲みました。
竹村 哲@4/11(土)後楽園ホール@TAKEMURAAKIRA
今迄も負けた試合はあったが、今回程負けという結果をすんなり受け入れられる試合は無かったな。ただ、せめてもうちょっとゲームメイクして試合を盛り上げたかったのだけは、メインイベンターとして非常に悔いが残る。でもそんなゲームメイクすら許されなかった、やるかやられるかの真剣の勝負だった。
SNAIL RAMPの活動休止も先月発表されたばかり。6月14日の下北沢SHELTERのワンマンが今のところラスト。
SNAIL RAMP、“ほぼ活動休止”を発表 – 音楽ナタリー
そして竹村さんの引退試合は今年の10月10日。最後にどんな花火を打ち上げてくれるのか。いまからカレンダーに丸をつけておきましょうね。
竹村 哲@4/11(土)後楽園ホール@TAKEMURAAKIRA
そして今年10/10(土)後楽園ホールが俺の引退試合となります。不器用なりにやってきた、13年間に渡る現役生活の集大成を見て頂ける様、きっちりと仕上げます。「今までキックとか見た事無いよ」という方達が大半ですが、10/10だけでも来て頂けたらと思っています。よろしくお願いします。
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