「イルカと一緒に泳いでみたい」。ハワイ旅行で息子の希望はただこれ一つ。しかも水族館やプールではなく、海で野生のイルカと泳ぎたいと言うのです。
そこで今回申し込んだツアーが「名門イルカ大学」。オプショナルツアーの「ベルトラ」で検索したところ、大人2名の予約で子どもが1人半額になるということで、3人家族のウチにピッタリでした。
7時半出港プランは、なんと朝5時過ぎの集合。ワイアナエというワイキキから車で1時間ほど離れた港から出向するため、かなりの早起きが必要となります。こりゃうちの子起きないわなと確信したので、11時出港のプランに申し込みました。
巨大な送迎車で港へGO!
集合は朝9時15分、ワイキキのDFS前に巨大な送迎車が登場。日本語バリバリでひと目で分かります。
長い船旅になりますので、酔い止めをお忘れなく。我が家はホテルに酔い止めを置いてきて大騒ぎになりました。そんなときはワイキキのあちらこちらにあるABCストアに駆け込みましょう。ドラッグのコーナーにちゃんと酔い止めが売っています。
酔い止めは英語で「Motion sickness」ですので覚えておきましょう。海外の薬はめっちゃ効きます。
ガイドさんは日本人!日本語が通じるって本当に気分が楽ですね。車には総勢40人ほどの日本人が乗っており、気分ははとバスツアーです。
まずは「死んでも自己責任だから」という用紙にサインさせられます。
港までの車中は、イルカの生態やハワイの地理など、しっかり「授業」をしてくれます。だから「イルカ大学」なんですね。
イルカと泳ぐのはもうすぐ禁止になりそう
この時教わったのが、イルカと一緒に泳ぐことを禁止する法案がすでに議会に提出されており、いつ可決されても不思議ではないという状態だということ。バラク・オバマ前大統領がオアフ島出身だったこともあり、自然保護・動物保護の流れで提出されたそう。
幸か不幸か「環境より経済だろ、地球温暖化とか知らねえよ」なトランプ大統領になったため、法案は棚上げ状態になっているとのことですが、それでもいつ禁止されてもおかしくないそうです。
これは今のうちに泳いでおかなければいけませんね。
ハワイでは船にすべての「バナナ」持ち込み禁止
そしてもう一つ、重大な話をされます。それは船上への
「バナナ持ち込み禁止」。これは、食べ物のバナナだけでなく、バナナ柄の水着や浮き輪、ミニオンズがバナナを持っていてもダメだそうです。これは、ハワイの船乗りの言い伝えで、バナナを船に積むと不幸になるからだそう。
そういうことはツアーの注意事項に書いておいてよ!
どこのツアーでも船に乗るときはバナナ禁止だそうなので、ハワイに行く人は覚えておいてください。バナナ味のお菓子もダメらしいぜ。バナナボートどうするんだよっていう話ですが。
なんて思っていると1時間ほどでワイアナエハーバーに到着。
着いてビックリ、周りの山が山火事で黒焦げです。まだ煙出てる。
ひっきりなしにヘリコプターで水を散水しています。珍しいもの見ました…。
お世話になる船はミライ号。日本語とはこれいかに。
ガイドのムサシとカメラマン以外は外国人のクルーです。イケメンでテンション上がりますね。
外国人のご家族も合流して、まずはクルーの自己紹介。ここから完全にハワイのノリです。「クルーのジョンです」「ヒーーーーーーーハーーーーーーーー!!!!!」。マジでこんなのです。頑張ってついていきましょう。旅の恥はかき捨てという素晴らしい格言が日本にはあるではないですか。
まずは海の精霊にご挨拶。一人ひとりに花が配られ、船員さんたちが神に捧げる歌を歌います。
そして、「はいどうぞ!」のタイミングで海に花を捧げます。
「今日一日、海で遊ばせてもらいます、よろしくお願いします。そしてイルカたちに会えますように」、という願いを込めて花を投げましょう。
船上ではシュノーケリングのハンドサインを説明してくれています。海上に降りたら自分の身は自分で守らなくてはいけません。ここは真剣に聞いておいてください。
シュノーケルにフロートベストにフィンを付けたら準備完了。海中でフィンが外れてしまうと、フロートベストを着けているため潜って取りに行く事ができません。ちょっとキツイくらいがちょうどいいですよ。
イルカと泳ぐのは楽じゃない
ここからはスパルタです。なにせ相手は野生のイルカ、全クルーが海とにらめっこして、イルカの背びれを探すわけです。
「いたぞ!」となると、船でイルカを追い立てるわけには行かないので、先回りして船を停め、いなくなる前に海へと飛び込まなければいけません。全員足ひれをつけスタンバイです。
ポイントに着けば「GOGOGOGO!」と心の準備をする暇もなく海へとダイブしていきます。気分は完全に落下傘部隊です。これ、子どもにはキツイよ。体育会系すぎるw
アクションカムをつけて飛び込んだので動画をご覧ください。
望遠なしでこの距離にイルカの背びれ。サメだったらお陀仏の近さですが、これはテンション上がります。
海中を見ればはっきりとイルカ。この日は3回ダイブしてこれが撮れたのは3回目。イルカのご機嫌次第なので、運任せです。
この数、すごくないですか。思わず「すげえええ!」と声が出てしまいました。
手持ちの防水デジカメ、ニコンのCOOLPIX W100で撮影したイルカの群れ。水族館じゃないですからねこれ。
1万円ちょいで買えるキッズデジカメなんですが、これで充分!万が一、海中で手から離れても、プカプカと浮いてくれるこのストラップが最高だったのでセットでどうぞ。
船上から見ると泳いでる僕らはこんな感じ。
ちなみに、嫁と子どもは2回でバテて、3回目は船上でお休み。連続飛び込みはかなりの体力が必要ですが、船の上からでもイルカウォッチングは楽しめるのでご安心を。
船上には冷え冷えのジュースと、
スナック菓子が用意されています。ご自由にどうぞ。
ハワイは日本より全然寒い
イルカ大学、最大の注意点は「寒い」ことです。8月に行きましたが、ハワイは日本より全然涼しい!泳いで船に戻ってくると全身濡れてるじゃないですか、風が吹くとガタガタ震えるレベルで寒いです。なので、ホテルからタオルを多めに借りてきたり、着替えのTシャツを2枚用意したりしてください。マジで寒いから。
最後はイルカなしでシュノーケリング。これはのんびり楽しいです。
インストラクターのお兄さん潜りすぎ。
帰りの船ではみんなでフラダンス。よくわかんないけどフラダンス。雰囲気ものです。
食事はショボいので期待しないで
ツアーの説明には「食事付き」的なことが書いてありますが、帰りのバスでバーガーキングのワッパージュニアを配られるだけです。ポテトもドリンクもありません。まあ、イルカと会えたからよしとするか…。
同行していたプロカメラマンの写真は60ドルと高いのでご自由に。僕は買いませんでした。
帰りはワイキキのど真ん中で解散となりますので、そのあとゆっくり美味しいものを食べたらいいと思います。疲れた体に甘いシェイブアイスが最高でした。(ロイヤルハワイアンセンターの1Fのやつは美味しい)
ただし、シャワーを浴びてないので体ベタベタです。このあとはホテルに戻りました。
トランプ政権の今がチャンス
僕は人生でイルカと泳ぎたいと思ったことは一度もなかったですが、泳いでみたらかなりテンションがあがるアクティビティでした。しかもいつ中止になるかわからないツアーということですから、トランプ政権のうちにチャレンジしておいてはいかがでしょうか。
ただ、週1回ジムで泳いでいる僕でも慣れない足ヒレでかなりの距離を泳いで足パンパンだったので、泳ぎに自身のない人が気軽に参加すると大変かもです。そういう方は船上からのイルカ・ホエールウォッチングツアーにするといいと思います。
いろんなツアーがあるので、探してみてください!
・ハワイのオプショナルツアーなら「ベルトラ」