10万円以上払って楽しいおもちゃを買いました。たのっちです。
RICOHのGRといえばコンパクトなボディにそぐわない画質が最大の魅力なわけですが、どれくらい最新モデルが優れているのか、比べてみないとわからないですよね。
ということで、歴代の僕の愛機「GR DIGITAL Ⅳ」「SONY RX100 M3」と画質を比べてみることにしました。3世代前のGR DIGITAL Ⅳと同じ大きさなのはすごいなあ。
まずは風景
写真はリサイズのみ。全てプログラムオート「P」で初期設定のままシャッターを切りました。 GRⅢとGR DIGITAL Ⅳは28ミリ、RX100は広角側の24ミリです。
◆GRⅢ F:5 シャッタースピード:1/320 ISO:200
◆GR DIGITAL Ⅳ F:4.5 シャッタースピード:1/400 ISO:80
◆RX100 M3 F:5 シャッタースピード:1/320 ISO:200
センサー小さいのにISOを下げて頑張ろうとするGR DIGITAL Ⅳ。昔は高感度ですぐノイズが乗りましたからね。そしてRX100は比べるとさすがに画が広い。アスファルトのつぶつぶ感を見ると再現度の違いがわかりやすいかも。参考にiPhoneXもどうぞ。
◆iPhoneX F:1.8 シャッタースピード:1/750 ISO:20 28ミリ
iPhoneホント綺麗ですね。カメラってなんだろう。
◆GRⅢ F:4 シャッタースピード:1/250 ISO:200
◆GR DIGITAL Ⅳ F:4 シャッタースピード:1/320 ISO:80
◆RX100 M3 F:4 シャッタースピード:1/250 ISO:125
歪まないですねえ。2011年のGR DIGITAL Ⅳは夕方になるとやや不利になってきますが、RX100M3もいいカメラだなあ。
室内で食べ物を撮影
グルメ取材の多い私、食べ物がきれいに撮れるかどうかは死活問題です。ビールからいってみましょう。
◆GRⅢ F:2.8 シャッタースピード:1/30 ISO:800
◆GR DIGITAL Ⅳ F:1.9 シャッタースピード:1/60 ISO:703
◆RX100 M3 F:1.8 シャッタースピード:1/30 ISO:320
さすがにセンサーサイズがでかいGRⅢはボケが大きい。1.7/1 CCDのGR DIGITAL Ⅳはボケない分1cmマクロという食べ物ギリッギリに寄れるメリットがあるので僕は大好きです。ここからは連続でどうぞ。
GRⅢ
GR DIGITAL Ⅳ
RX100 M3
トンカツの衣のディテールまでしっかり表現するGRⅢはさすが。ただし、これは皆さん書いてますが、GRⅢはマクロ機能がすごく使いづらいです。ピントが迷いまくって全然ダメ。その様子を撮るGR DIGITAL Ⅳは一発でバシッとピントくるのに。ファームウェアのアプデ待ちですね。
人物
◆GRⅢ F:2.8 シャッタースピード:1/30 ISO:640
◆GR DIGITAL Ⅳ F:1.9 シャッタースピード:1/60 ISO:617
◆RX100 M3 F:1.8 シャッタースピード:1/30 ISO:250
人を撮るとGRⅢは強い。手ぶれ補正もあるしキッチリボケる。リュックの赤色も全然違いますね。コンデジでこのスナップが撮れるのは素敵です。iPhoneのポートレートモードでも撮れるとかは言いっこなしで。GRⅢは28ミリでとれるからさ。
あとは、GRⅢはフォーカスが全体的に調整不足な感があり、自撮りは変なところにピントが行きまくりでした。中央に固定して撮るとバシッと決まります。
GRⅢはそもそも中級者向けのカメラで、細かく自分好みにセッティングすれば利便性も上がりますし、マクロモードは撮る人がまだ慣れてないだけって話もありますが、オートで撮ると今回のようになりました。
便利さで言ったらRX100M3のバリアングルに勝てないし、画質を求めたらそもそも一眼レフ使えばいい話なんですが、わずか250グラムちょいのポケットカメラでこれだけ撮れるのは道具として楽しい。
そしてGR DIGITAL Ⅳが8年前のカメラとは思えない仕上がりで、RICOHってすげえなと。
GRⅢはだれもが10万円以上出して買うべきカメラではないですが、クセがあったほうが長く楽しめるんじゃないかなと思っとります。
ファームウェアのアップデートに期待しましょう。