映画「かぐや姫の物語」を竹取物語原文と比較してみた【ネタバレあり】

おっさんの日常
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製作に8年もかかってたら地井武男さんの遺作になってしまったと聞いて、紅の豚以来の映画館でジブリを見てきました。場所は有楽町マリオン。まずは駅前の金券ショップで1300円の前売り券を買います。500円もお得。

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前売り券でも窓口へ。最近の映画館は座席指定なんですね。

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あらやだすっかりクリスマス。

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~以下、ネタバレ~

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基本、どうやっても「かぐや姫」のストーリーなんですが、昔話ってうろ覚えじゃないですか。原作の竹取物語ってどんな話なんだろうと、興味が湧いたので確認していきます。

1、そういえばどうやってお金持ちになるんだっけ?
映画→竹から黄金やら着物やらが出てくる
原作→竹取の翁、竹を取るに、この子を見つけてのちに竹取るに、節を隔ててよごとに金(こがね)ある竹を見つくること重なりぬ。かくて翁やうやう豊かになりゆく。

2、農村からどうやって都に行ったんだっけ?
映画→翁がかぐや姫のために屋敷を建てる
原作→特に都へ行ったとは書いてない(元の家のまま?)

3、なんで月に帰るんだっけ?
映画→帝のセクハラがイヤで帰りたいと強く願ってしまった
原作→おのが身はこの国の人にもあらず。月の都の人なり。それを昔の契りありけるによりてなむ、この世界にはまうで来たりける。いまは帰るべきになりにければ、この月の十五日に、かのもとの国より、迎へに人々まうで来むず。

なるほどなるほど。調べてよかった。

一番印象に残ったのは、幼馴染の捨丸にいちゃんとかぐや姫、運命の再開シーン。
絶世の美人になった「たけのこ」こと、かぐや姫が”月に帰りたくない”と悲しむ姿を見た捨丸にいちゃんは、直前まで妻と旅をしてきて、自分の子供を肩車していたにもかかわらず、全てを捨てて「オレと一緒に逃げよう」といって抱き合い、空を飛んで行ってしまう。

おぃぃぃぃ!!だから「捨丸」だったのかぁぁぁぁぁ。

そしていろいろあって空から地面に落とされ、草むらで「夢だったのか」と起き上がると、何事もなかったかのように子供をまた肩車して、妻や仲間のところへ戻っていく捨丸。

なにこのキャバクラから一歩出たら現実世界で、トボトボと家路に向かうお父さんの心情を描いた名シーン。
そしてこのシーンのために「捨丸」と名づけた伏線。

いい映画でした。(何が

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