「ちょっとー! TTRE、カッコいいんじゃない?」と思ってしまう、まさに二枚目なアルバム! (本人談)
活動休止中のRAGFAIR土屋礼央のソロ・プロジェクト、「TTRE」。本人のダジャレは優しくスルーしつつ、2年ぶり2枚目のアルバム「ユラユラ」がリリースされたのでさっそくレビュー。
IVY Records (2014-02-26)
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タモリ倶楽部でよく見る、電車好きお兄さん
その前に、土屋礼央という人をご存知ですか？アカペラボーカルグループ「RAGFAIR」のメインボーカルで、2002年に紅白歌合戦出場。当時はサングラスとファーがトレードマークでした。FC東京と西武ライオンズをこよなく愛し、最近ではタモリ倶楽部の電車テーマに欠かせないお兄ちゃんとしてお馴染みです。
礼央さんとのつながりは2002年、土屋礼央のオールナイトニッポンrのスタッフとして出会いました。いつの間にか12年。干支一回りです。ああこわい。
とにかくHAPPYな1枚
そんな礼央さんのアルバムをさっそく聞かせていただきました。とにかく楽しい。理屈なしにハッピーなアルバムで、心が晴れて前向きになれる1枚。収録曲は全9曲。
1. エクスポーズ
2. ユラユラ
3. いっさいがっさい
4. oh! oh! oh!
5. ブエノスアイレス
6. ポテチがハグキに刺さった
7. バラバラ
8. tap water
9. もういいかい?
タイトルから土屋礼央「らしさ」全開。ブエノスアイレスってどういうことだ。やりたいことやってるなあ。
昔は本人の「人4倍頑張る！」って所が空回りに見えてしまうこともありましたが、いい感じに肩の力が抜けてる具合がとても心地いい。学年1コ上、37歳の礼央さん。まだまだ成長していてすごい。
個人的オススメは1曲目の”エクスポーズ”と、9曲目の”もういいかい？”。エクスポーズは朝イチの1曲目にふさわしい爽快感。家から駅まではコレで行きたい。もういいかい？は大人の礼央さんからの応援ソング。「今すぐ死んでいいと笑って言える自分に出会え」。なかなか難しいことを言ってくれます。
全力を出し尽くして生きているかい？
礼央さんは「おもてなし」の人。サービス精神旺盛で誰かを楽しませるためならなんでもする男。
オールナイトニッポンでは真冬に受験生のために神社で頭から水をかぶり合格祈願。風邪を引いてRAGFAIRのレコーディングに迷惑をかけてみたり、ラジオなのをいいことに、サウナで全裸放送をしてみたり、ヤギの散歩しながら収録したり。編集していてあんなに楽しかった番組は後にも先にもありません。
それはやはり、その一瞬一瞬に命をかけて、全力でぶつかっていた土屋礼央に心を動かされたからであり、その「本気」はリスナーにも伝わっていたんじゃないかな。
沢山のオールナイトニッポンをやらせてもらいましたが、ぼくにとってのオールナイトニッポンは「土屋礼央のオールナイトニッポン」命をかけた3年間でした。
そんな戦友、TTRE土屋礼央のニューアルバム。ぜひ聞いてやってください。いい出来です。
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