四国最大の50万都市、愛媛県松山市。伊予っ子たちがこよなく愛するというソウルフードは「鍋焼きうどん」。真夏でもはぁはぁ言いながら食べるそうだ。
松山一の繁華街、大街道を抜け銀天街に入ってすぐの右側の路地にひっそり佇む2件のうどん店。
「アサヒ」と、
「ことり」。風情ありまくります。
ここは50音順でアサヒさんからご紹介しましょう。歴史を感じるのれんです。
雰囲気最高。
お座敷もありました。
曽祖父が発明した鍋焼きうどんとな。ふむふむ。
メニューはコチラ。ノーマルか玉子入りを選べます。あとはいなりずし。
消費税アップでも値上げなし。偉い!
ショーケースに並ぶいなりずし。1個から買えるのが嬉しいですね。
鍋焼きのテイクアウトもできるそうです。どうやって持ち帰るんだろう…。
テーブルには七味とお冷。
オーダーから5分ほどで出来上がりました。アルミの鍋が実に渋い!
レンゲもアルミ製。味があります。
それでは、オープン! やったぜ玉子入り!
まずはお出汁からいただきましょう……
熱っっっ!
アルミのレンゲがダイレクトに煮込まれた鍋焼きうどんの熱気を伝えてきます。持つだけで手が熱い。口の中もエライ熱い。金属はレンゲに合わないんじゃなかろうか。フーフーいいながら味わうと…
甘っっっ!
すごい、こんな甘いうどんは初めてだ。甘めのすき焼きのタレから醤油を減らして、いりこダシをガッツリ効かせた感じといえば伝わるだろうか。ホッとする甘みを通り越して、デザート感覚の甘さ。
アサヒの鍋焼きうどんの具は「ちくわ・おあげ・牛肉・かまぼこ・さつまあげ・ねぎ」ボクは玉子入りをオーダーしたのでこうなりました。
麺はやわやわです。コシとか一切ありませんw
おあげもかなり甘い。
一番美味しかったのがちくわ。さすが瀬戸内海が目の前の松山。練り物のクオリティ高し。
かまぼこも上品。
そして、出汁よりもさらに甘いのがお肉。これはスイーツです。
50円しか変わらないので、ぜひ玉子入りをオススメします。黄身が甘い出汁にとろけて最高。
ごちそうさまでした!
鍋焼きうどんをハシゴ
こちらの鍋焼きうどんは小ぶりなので、女性でも2杯食べられると思います。ということで2軒目の「ことり」へ。「アサヒ」とは20メートルくらいしか離れていません。かといって姉妹店でもないらしいです。謎だぜ松山。
店内はアサヒさんより明るい感じ。でも、七味とお冷は一緒です。
メニューは「鍋焼きうどん」と「いなりすし」のみ。玉子入りはありません。消費税8%で値上がりしたようです。
メニューが一種類なので、座った瞬間、「うどんですね」と注文が決まります。代金は商品と引き換えなので、テーブルに小銭を用意して待ちましょう。(アサヒも同じシステム)
ででんと到着。店は変わっても鍋は変わりません。
オープン!ことりの鍋焼きうどんの具は、玉子焼き・なると・おあげ・肉・ねぎ。アサヒよりも麺が多いです。
スープはアサヒよりは甘くありません。イリコだしの香りがガツンときますが、関東のうどんに慣れているとだいぶ薄く感じます。
お肉も薄味。
おあげはしっかり甘かった。
玉子焼きが最初から入っているから、「玉子入り」がないんですね。
なるとおいしい。
麺はやっぱりやわやわです。離乳食としても問題ない柔らかさ。
お店は地元のお客さんが多く、蓋を取り皿代わりに使っているおばあちゃんもいました。
とにかく鍋が熱いので、間違って触らないように気をつけながらいただきましょう。
まとめ
・アサヒは「いなりずし」ことりは「いなりすし」。アサヒのみ1コ売りあり。
・アサヒは超甘口。ことりは甘いけど薄口。
個人的には「アサヒ」のほうが好き。毎日たべるなら「ことり」ですが、観光で行くなら記憶に残るインパクトの有る味がいいかなー。あと、玉子がマジウマ。
次回:「松山はラーメンが甘い!デザート感覚で別腹確定の魔力「瓢太」 ご期待ください。
◇お店データ
アサヒ:愛媛県松山市湊町3-10-11
営業時間 10:00~18:00(売りきれ次第閉店)
定休日 水曜
ことり:愛媛県松山市湊町3-7-2
営業時間 10:00~14:00(売り切れ次第閉店)
定休日 水曜
市電の大街道で降りて、アーケードを抜けて銀天街に入ってすぐ右折!
観光客としては、定休日をずらしてくれると嬉しいのになあ。