総務省は2日、ラジオのAM放送の番組をFM波でも放送する「FM補完中継局」の予備免許を、TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送の在京ラジオ3社に出すと発表した。-朝日新聞
AMラジオが都心で受信できない難聴取を解決するため、FM波の同時放送がついに可能となります。
各中継局は、各社のAMラジオ放送の送信所(親局)が、災害発生時に被害を受け放送の継続が困難となる事態への対策及び都心部における難聴の解消等を目的とするものです。-総務省
各局に割り当てられたFM波は、地上アナログテレビで使っていた周波数帯。
(総務省ホームページより)
周波数:TBSラジオが90.5MHz、文化放送が91.6MHz、ニッポン放送が93.0MHz。
はい、ここで問題です。
一般的に売られているラジオ受信機は76MHzから90MHzまでしか受信できません。
どうやって聞くんだよ。
周波数の帯域が広がることで、国内で市販されているすべてのラジオで聴けるわけではない。ラジオ局は聴取が可能なラジオの増産をメーカーに働きかける意向だ。ー朝日新聞
働きかける意向………って………
108MHzまで受信できる特殊なラジオも探せばあります。
受信周波数 AM: 522~1,710kHz FM :76~108MHz
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これ最安かも!FM76~108MHz対応で2,350円!ワールドバンドの短波ラジオを狙えば聞けそう。
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ですが、いまお持ちのコンポや、最大の顧客「カーラジオ」では聞くことができません。
聞きたきゃ新しいラジオ買えってことか。
防災ラジオで受信できない
さらに、災害対策時の電波補完という名目も免許の交付理由に入っていますが、防災ラジオで聞けない!。「万が一の時こそ、ラジオ」と書かれたSONYの防災ラジオ特集ページの機種も「受信周波数 FM 76MHz – 90MHz」
手回し充電・非常用ラジオ|ソニーの公式通販サイト ソニーストア(Sony Store)
パナソニックもFM 76MHz – 90MH。
手回し充電ラジオ│いつもの便利×もしもの備え│Panasonic
東芝も…
TY-JR50:防水形充電ラジオ:東芝エルイートレーディング株式会社
最新型のハイブリット防災ラジオなら受信できますが、1台2万円って…。
加賀ハイテック、ハイブリッド防災ラジオ「TAXAN MeoSound VL1」、V-Lowマルチメディア放送とFM放送に対応
FMのサイマル放送をやるぞ!ってことにはなんの異存もありませんし、音は綺麗になるし都心でもラジオが聞けるようになって良かったなあと思っていました。思っていましたけど、新規格のラジオ買わないと聞けないってあまりにもナンセンスじゃないですか…。
そんなこと、最初から決まってたんだよ!と言われればそれまでですが、この事を日本国民の何人が知っているのやら。
久しぶりにラジオに明るい話題だと思ったら、こんなオチかよ…。ああ…。
※追記
ニッポン放送が本気出してきたよ!聞けるラジオ一覧公開!
(http://www.1242.com/info/jolf_fm/radio_taiou.html)
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