「僕の仕事はYouTube/HIKAKIN」は番組ディレクター入門書としてオススメ

買った
スポンサーリンク
僕の仕事は YouTube

HIKAKIN 主婦と生活社 2013-07-19
売り上げランキング : 683

by ヨメレバ

年明けからバンバン流れているスカルプDのCM。イケダハヤト師がセコイヤチョコレートのCMに出てきたインパクトにはやや劣りますが、新年早々ビックリしました。「お前、誰だよ。」っていうプロモーション。

HIKAKINって誰?-時事通信
ヒカキンのCMデビューは、放送と通信の融合の具体化かもしれない-境治
HIKAKIN氏は日本屈指のYouTuber(ユーチューブで活躍するクリエイター)。そんな彼が、昨夏に本を出していました。

48

amazonのレビューではボコボコに叩かれてますが、どうしてどうして。番組ディレクター生活15年目のわたくし、ネットの事は良く分かりませんが、番組作りのことなら多少分かります。この本では番組作りの基本、Web動画ならではの注意点などがしっかり押さえられているので、新人研修で配られる「ディレクター心得」だと思って読むといいです。

ネット動画作りのポイント

目次から読みどころを紹介しますね。
☆開設時の落とし穴
・チャンネル開設時はここに注意!
→最初に決めたユーザーネームは一生変えられないぜ。

☆撮影はどうやってやるの?
・部屋の隅も立派なスタジオ
・カメラは「固定」でOK!
・編集ソフトは、無料のもので充分
→大事なのは撮影時の「明るさ」。そうなんです。高いカメラ買うより、照明用意するほうが早い。

☆番組構成の基本中の基本
・タイトルとサムネイル作りは全力で
・スタートから15秒で勝負が決まる
・最新、先取りのイベントを盛り込む
・世界を目指すなら、やっぱり英語
→「知ってるよ」と思いつつもちゃんと出来てない基本。コレ大事。

☆ネットならでは、個人情報の恐ろしさ
・自分の身は自分で守る
→窓の外が映ったりして家バレしないように。
→近所で撮影するのも住んでるところ特定されるよ。

などなど。

この本を叩いているレビューを見ると「中身が薄い」とか「ノウハウがろくに書いてない」とかが中心なんですが、そういうのは専門書を読めばいいと思います。

映像制作ハンドブック―映像に係わるすべてのクリエイターの必読書 (玄光社MOOK)

トムソン・カノープス 玄光社 2009-11-18
売り上げランキング : 23959

by ヨメレバ

むしろ、僕がこの本で一番いいなと思ったところは、1時間で読み終わること。
基本的に本がキライなので、字がびっしりの本見ると萎えるんです。見てください、このスカスカのレイアウトw

13

彼を見ていると同じくハモネプ出身・RAGFAIR土屋礼央さんの若い頃を見るようで懐かしいんですが、こういう新しい才能と、TV局を定年退職するアナログ最高世代が手を組めば、すごいものが出来る気がするんですよね。

欠点を挙げれば「HIKAKINと一緒に夢をつかみませんか?」とか、文中にネオ○ルズ族みたいなフレーズが出てくるので、その胡散臭さに「ネットで一攫千金ひゃっはー」なイメージが加わって、アンチが湧いたんじゃないかな…

最後に、スーパーの店員をやっているのがイヤでしかたかなったHIKAKIN氏が「はじめに」で書いていた一言が気になった。
「本当にやりたいことを『仕事』にできている人って、ごくごくひと握り」

やりたいことを仕事にするのは、そんなに難しくないって。

タイトルとURLをコピーしました