我が目を疑うニュースが飛び込んでまいりました。
吉野家ホールディングスが7月9日に発表した2019年3~5月期の連結決算は、営業利益が10億4400万円となり、1億7800万円の赤字だった前年同期から黒字転換を果たした。牛丼の新サイズの「超特盛」が想定以上にヒットし、客単価の引き上げに成功した形だ。- 日経ビジネス
吉野家の超特盛がヒットし、赤字を解消したというお話です。
足し算すらできない日本人に衝撃
この超特盛、ご飯の量は大盛り、お肉は2倍というボリュームなのですが、お値段税込み780円。
吉野家の並は360円なので、2杯頼めばお肉2倍、ご飯2倍で720円。あれ、おかしいですよね。
超特盛は並2杯よりご飯が少ないのに、さらに60円も高いという消費者をバカにした商品なのですが、これが想定以上にヒットしたというのです。
足し算もできないやつがこんなにいるのか。
そりゃ吉野家は儲かりますよ。並2杯売るより高く売れてご飯も少なくて済むんですから。吉野家で商品開発してる人も思ったでしょうね、想定以上にこの国はオツムが足りないやつが多いと。
いや衝撃です。これだけコスパコスパいう世の中で、こんな経済的合理性が取れてない商品が売れるのかと。
吉野家ではスマートニュースのクーポン使ったり、origami PayにKyash入れてオリコカード・ザ・ポイント使って5%割引にしたり株主優待券使ったり、1円でも安く食べるために工夫をするわけじゃないですか。そんな計算もできないで、老後に2000万円残すなんて無理ゲーですよ。
マクドナルドにもある消費者をなめたメニュー
超特盛以前にも、マクドナルドでチーズバーガー(130円)2個を食べずに、ダブルチーズバーガー(330円)を頼むやつは小学校からやり直せと日頃から口酸っぱく言っていたのですが、本当に日本の経済教育はどうなっているのでしょうか。
こういう人たちが格安SIMを使わず、NISAも知らず、iDeCoもやらずに将来年金が足りないとか言い出すかと思うとゾッとします。
閉店間際のスーパーで50円引きと20%OFFのシールでどっちが得か悩んだことはないのでしょうか。モノを定価で買うことをもっと恥じてください。できるだけ売り手の利益率を下げるのが賢い消費者でしょ。そんな態度で企業の内部留保がどうこうとかいう政治家に投票しても意味がないのであります。
もっと真剣にお金に向き合って生きましょう。我々は大富豪じゃないのですから。
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