ネットを拒否するジャニーズはラジオ最後の生命線

ギョーカイ話
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インターネットに抗い続ける売上700億円の巨大芸能組織「ジャニーズ事務所」。

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肖像権を盾にネットで自社タレントの写真を使わせず、主演映画のパブ記事でさえ本人が写っていないというその徹底ぶりは見事なものです。

もちろん写真をアップさせないというのはあくまで「紳士協定」。破ったところで今後一切ジャニーズの会見や取材から出入り禁止になるだけで、違法でもなんでもありません。

ジャニーズはなぜインターネットをガン無視するのか?(現代ビジネス)

そんなジャニーズの「鎖国」のおかげで、脚光を浴びたのがラジオです。なにせジャニーズのタレントさんはブログもSNSもやりませんから、自分の気持ちはラジオ番組を通じて発信します。


今の若い子には想像しづらいかもしれませんが、インターネットが発明される前は、アイドルの本音に近いトークや近況は、ラジオ番組を通じて知るものだったんですね。その20年前の古き良き風習を守り続けているのがジャニーズです。

SMAP解散にあたり、解散会見もなければテレビでの発言もなし、となればメンバーそれぞれのラジオ番組を聞くしかありません。ラジオでの発言が次々とニュースになっていきました。

「新人」木村拓哉SMAP解散語る 17年初ラジオ(日刊スポーツ)

中居正広、SMAP解散前最後のラジオでメンバー名を絶叫「じゃーねー!バイバイ!」(オリコン)

草なぎ&香取 ラジオでSMAP曲「“BLUES MASTER”Kill」(スポニチ)

稲垣吾郎、SMAP解散後初トーク「違和感を感じながら…」(モデルプレス)

中居さんのサムガールSMAP最終回は是が非でも聞いて欲しい。ネットにいっぱい落ちてるから。特にSMAPファンってわけじゃないんですが、思わず泣いちゃったよ。

今年いかに大変な1年だったか、SMAP解散で本人たちはどう思っていたのか、言葉と言葉の行間から染み出してくるすごい最終回。これを「ラジオ」という右肩下がりで風前の灯のメディアが独占できると言うのは限りなくデカイ。

各局でオンエア回数を確保するための分散戦略

SMAPを例に出しましたが、木村さんがTOKYO FM、中居さんがニッポン放送、稲垣さんが文化放送で、草なぎさん・香取さんがbayfmと各局でレギュラーを持っています。これはジャニーズに限らずAKB48などの大所帯のグループはそうですが、各局にレギュラーがあることで新曲を出した時にオンエア数が確保できます。各番組で◯回ずつオンエアみたいなノルマがディレクターに回ってくるんですね。

そのメリットもあって、アイドルやアーティストは交通費程度のギャランティしか出ないラジオ番組を引き受けてくれるわけです。ちょっと前のまとめ記事ですがジャニーズのラジオだけでもこんなにあるのか。

【保存版】本音トークが聴ける!ジャニーズのラジオ番組44選(All About)

嵐やTOKIOもやっていますし、今後もネット鎖国が続く限り、「アイドルからのメッセージ」はラジオを通じて発信されるんでしょうね。

こうなったらジャニーズ事務所にはとことんまでインターネットを無視してもらって、一人でもラジオを聞く人を増やしていただきたいものです。

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