「佐渡島へ行ってみたい」。
数年前からそう思っていました。なぜなら、生まれてこの方一度も行ったことがなかったからです。
佐渡のイメージって、荒波の日本海ザパーン、ピンクのトキがパタパタパタ、金銀ザックザク、日蓮流されどんぶらこ、くらいしかないじゃないですか。他に何があるのか自分の目で確認したい。
なんて思っていた所に「佐渡行って感想書いちゃう?」ってお誘いをいただきました。今年はこういう運だけはある。二つ返事で飛びつきまして、いま東京駅のホームに立っております。
佐渡が新潟県、ってのはなんとなく知ってますか?
基本的なアクセス方法としては、新潟駅まで新幹線で向かい、新潟港から船に乗って佐渡へ渡るわけですが、今回旅するにあたって、色々行き方を調べました。そしたらありましたよ、お得なプランが。
それではコスパMAXで佐渡を旅するプランをご提案しましょう。ファイナンシャルプランナーの名にかけて。
JRの「トクだ値」「トレン太くん」で新幹線代を大幅割引
東京から新潟に最安で行くには高速バスになんですがツライので却下(片道3000円くらい)。となると新幹線にいかに安く乗るかって事になってきます。
一番安いのはえきねっとの「お先にトクだ値」。13日前までに予約しないといけませんが新幹線が最大35%割引になります。さらに、「えきねっと+駅レンタカープラン」が発動し、レンタカー料金が15%割引または20%割引になるんですねえ。お得すぎる。
しかし今回、旅が正式決定したのは出発13日前を切っていました。最安プランは使えません。となるとここは、レンタカーを借りると新幹線の切符が安くなる「トレン太くん」の出番です。
Sクラスの車を1泊2日、12560円で予約。すると往復21140円の新幹線が17690円になります。3450円お得。まあ、お先にトクだ値35で買えば往復13720円なんですけどね。さらにレンタカーも安くなる。
でもここでめげてはいけません。ならば佐渡への船代とホテル代を安くしようじゃありませんか。佐渡汽船のホームページへGO!
佐渡汽船の宿泊+船プラン
まず目に飛び込んできたのが期間限定ながらも「乗船+2泊4食がセットで14,800円」というとんでもないツアー、『佐渡冬紀行』(JR他でも販売、限定数売り切れ)。ただし今回は1泊2日の日程&2名からの申込みツアーだったため泣く泣く断念。
次にお得なのが往復の乗船代+宿泊(1泊2食)がセットで12400円~の『佐渡温泉紀行』。どれくらいの割引になるのか、船代を見てみましょう。
一番安いのが新潟港から両津港まで150分かかるカーフェリーの2等席。片道2250円です。ちなみに1等席が3310円、特等席が6510円でスイートルームが15550円。セレブすぎる。
時短で行くなら高速船のジェットフォイル。65分で着きます。2時間半と1時間5分は大きく違うぜよ。片道6260円ですが、往復なら11300円と1220円安くなります。
カーフェリー2等席だと往復4500円。差額6800円で170分という時間を買うかどうかです。
ジェットフォイルは高速水上航行のため、電車と同じくらいしか揺れません。船酔いする人は絶対こっち。船旅の情緒も楽しみたい!旅はのんびりでいい!という人はフェリーでどうぞ。
ツアーなら高速船にアップグレードしたほうがお得
しかーし、この『佐渡温泉紀行』を利用するなら高速船が絶対お得。なぜならオプション2000円(片道)で2等席を高速船に変更できるのです。つまりプラス4000円で6800円分のアップグレード。これは見逃せません。
時期によって条件は違うと思いますが、佐渡汽船のツアーを使うときは、必ずアップグレードの計算をしてみてくださいね。
ホテルもだいぶ割引になる
ツアーはホテルのグレードによって値段が違います。Aコース14900円、Bコース12400円。いくつかのホテルから選べるのですが、僕がチョイスしたのはAコースの「ホテル多佐渡」。楽天トラベルで調べるとツアーと同じ料理のコースで1泊12000円。往復交通費ついて14900円ならコスパ上々。
佐渡への交通費+宿泊費合計
東京ー新潟の新幹線+レンタカー+高速船+ホテル1泊2食の合計は…
- 東京-新潟間 新幹線往復 17690円
- レンタカー 1000ccクラス 1泊2日 12560円
- 佐渡温泉紀行Aコース(ホテルのグレードいいほう)14900円
- 1人1室追加料金 2000円
- ジェットフォイル変更料金 2000円×2(往復)=4000円
合計51150円
と、なりました。さあ、チケットは買った。あとは行くだけ!
1日1本だけ、1時間37分で新潟に行けるほぼ直行便がある
東京から新潟へは上越新幹線で行くわけですが、だいたい2時間かかります。しかし、1日1本だけ、東京→大宮→新潟と、上野駅さえ止まらずにほぼノンストップで行く便があるんです。それは9時12分発の「とき311号」。
2時間ドラマのトリックに使われそうなこの便なら、1時間37分後の10時49分に新潟着、11時30分発のジェットフォイルに間に合うわけです。気分は十津川警部ですな。
旅のお供は崎陽軒のシューマイと決まっています。炭水化物食べちゃうと旅先で名物が胃に入らなくなるからね。
上越新幹線って久しぶりに乗ったんですけど、びっくりしたのが「コンセントがない」こと。移動中は常に原稿を書いている自転車操業のわたくし、電源がないのはなかなか痛い。
トンネルを抜けるとそこは雪国だった。
キーボードを叩いているとあっと言う間に新潟着。ここから新潟港を目指します。
新潟駅から新潟港へはバスで15分、タクシーなら10分。ここはサクッとタクシーで向かいます。船の時間がありますもんで。
新潟港到着。ツアーの書類を券売所で見せて、往復の乗船券と引き換えです。
え、カーフェリーの特等席とスイートルームってベッド付きなの!?子供連れなら絶対コレじゃん。カップルには天国じゃね…。2時間半あれば十分すぎる。船の上とかロマンティックあげるよ。ちなみにシャワーはついていないとのこと。
ジェットフォイルは高速でぶっ飛ばすので、シートベルトが必須です。たまにクジラとぶつかったりしてニュースになりますよね。
ジェットフォイル内では物販がありませんので、飲み物や軽食は先に買っておいてください。
こちらがジェットフォイル。かっちょええぞ。
完全指定席でLCCみたいなシートですね。
ビビりなんで、念のため酔い止め飲んでおきます。
エチケット袋も完備されてた。
しっかりシートベルト締めましょう。船員さんが何回も見回りに来ますからね、わりと飛行機感覚で怒られます。
出発したらあっという間に80キロくらい出ますよ。
船が動き出したら原則どこにもいけません。トイレくらいかな。階段も封鎖されるので、船旅感はほぼゼロ。
窓から海を眺めるくらいでしょうか。
船というより飛行機に近いな、なんて思ってたらボーイング社製でした。空飛ぶ船の異名は伊達じゃない。(ジェットフォイルの本名はボーイング929)
座席にはテーブルもありますが、小さいので15インチのMacBook Proはちょっとしんどい。
船内にはフリーWi-Fiが飛んでいて、アンケートに答えれば15分使えます。
せめて30分使わせてくんないかな…。
速度はまあ期待しないでください。 下りで1.83M。
上りで1.74M。海上は携帯がよく繋がるので、テザリングのほうが速度は早いですし、ムリにWi-Fi使う必要はないかも。
なんてやってるうちに佐渡島へ到着!
山々は雪景色ですね。
さあそれでは、1泊2日、佐渡の旅にご期待下さい!(つづく)。