悲しいお知らせです。五反田のガード下にある「後楽そば」が、2020年12月14日をもって閉店することになりました。
後楽そばは僕が子どもの頃から有楽町にあって、職場のニッポン放送がお台場から有楽町に引っ越してからは、夜中の3時でも4時でも、温かいやきそばをADに食べさせてくれる、ラジオマンの憩いの場でした。
JRの耐震工事に伴い、有楽町の後楽そばは2016年5月27日をもって閉店。その後2018年に五反田駅で奇跡の復活を果たし、当時は大喜びしたものですが、今度こそ本当にあの焼きそばがもう食べられなくなってしまうなんて…。
「新型コロナウイルスの等の影響により閉店」と張り出されていましたが、いま日本中で飲食店の閉店が相次いでおり、普段お金を落としていなかった僕のようなやつがこうやって騒ぐわけです。「大好きだったのに残念だ」と。
ですので、お気に入りのお店がある方は、マスク消毒完全防備で誰とも会話せず1人で頑張って通って下さい。推しは推せるうちにです。
五反田駅ガード下で食べ納め
食べ納めに五反田までやってきました。2020年、コロナ禍になってから初めての後楽そばです。
後楽そばと言えば、目の前の鉄板に炒め続けているやきそば。AD時代に胃袋を支えてくれた青春の味なわけです。
やきそばを頼む時に、トッピングをするとスープがついてくるのがポイント。僕はいつもコロッケを乗せていました。
ちょうど鉄板で作り始めたところに当たりました。ひき肉を使うのが後楽そばのやきそばです。
香ばしいソースの香りと共に、やきそばがやってきました。ああ、懐かしい。
トッピングは当然コロッケ。ほら、スープついてきたでしょ。そばだしだよ。
これだ。ソースにひき肉から出た脂の甘みがからんで実に美味い。これが後楽のやきそばだよ。
コロッケを乗せてさらに追いソース。
そしてここに取り放題のネギをぶちかまします。
このビジュアルが後楽そばのやきそばじゃー!!
店内にも閉店の張り紙。うん。この味忘れないよ。
ラジオと共にあった後楽そば
店内でずっと鳴っていたラジオ。ニッポン放送の洗川アナウンサーが復活記念で贈ったものだとか。
他局がずっと流れていたのは聞かなかったことにしておきましょう。このご時世ラジオが流れてるだけでもありがたいんです。
ありがとう後楽そば。20代のADだった僕も43歳のおじさんになりました。
やきそばは食べたいけどコロナが心配というアナタ、安心して下さい、テイクアウトもありますよ。
親父の青春の味を息子に伝えるべく、大盛りを買って帰りました。
このやきそばが食べられるのもあとわずか。定休日はありませんが、24時間営業ではないのでお気をつけ下さい。
ありがとう後楽そば。これからの人生、屋台でやきそばを買うたびにきっとこの店の味を思い出すことでしょう。
さらば。