「こちら葛飾区亀有公園前派出所」最終巻の200巻と、最終回の週刊少年ジャンプが同時発売という史上初の試みで発売されました。連載が始まったのは僕が生まれるより前だって言うんですから驚きです。
早速ジャンプと200巻を同時買いして、最終回を読ませていただきました。
倒れそうになりました。
読者投票をしていないのに、復活キャラベスト10を発表するというくだりで、「昔のラジオではリクエスト番組と言っていても、実際は最初から全部の曲が決まっていたんだから、いいんだよ別に!」と、ラジオ界最大のタブーをあっさりと明かしてしまったのです!
秋本先生!昔のラジオだけじゃないですよ!僕もずっとやってました!
後輩ディレクターはそのことにショックを受けて会社を辞めたくらいです!
「リクエストかからないリクエスト番組なんて、なんのためにやるんですか!」って言って!!
実は僕、このことは60歳くらいになったら昔話として白状しようと思っていたんですが、まさかこち亀最終回でぶっこんでくるとは…。
でもこれ、ディレクターにもよるんですが、リクエストが1曲もかからないわけじゃありません。20曲かかる番組だったら、5曲くらいは本物のリクエストだったりします。
「いいリクエスト来たから差し替えるよ!AD!お皿取ってきて!」ってなるんですね。
言い訳をすると、いいリクエスト来ないと番組として成立しないじゃないですか。で、ラジオは昔のようにたくさんメッセージとか来ないんですよ。だから、あらかじめディレクターがいい曲を用意しておかないと、メチャクチャな番組になるわけです。リクエスト来ないですねーって喋り続ける音楽番組おかしいでしょ?
リスナーさんのリクエストはもちろん自由ですけど、冬に平気でサザンの夏の曲とか、よく知らんアニソンとか、使えないリクエストも多くてねえ…。
あとはどの曲が何分何秒で、イントロが何秒で1コーラスが何秒でって、全部時間計っておかないと、生放送の時間計算ができないんですね。前の週にもらったリクエストなら用意できますけど。
2016年のラジオ番組がこんな事をやってるかは知りませんよ。あくまで10年ほど前に僕はやっていた、という話です。
ごめんなさい。
もっとやばいラジオの裏話もありますが、それは今度こそ還暦になるまで取っておきたいと思います。
こち亀、40年間お疲れ様でした。