2021年11月3日、東京・秋葉原にあるAKIBAカルチャーズ劇場で「1989年」をテーマにしたライブイベント『昭和アイドルアーカイブス スペシャル 2021』が開催されました。
どこにでもあるアイドルイベントと思いきや、この日のレジェンドゲストは1989年9月6日にデビューしたアイドルグループ「CoCo」のはねだえりか(当時は羽田惠理香)さん。
元CoCoのメンバーが出るだけでも驚きなのに、なんとこのイベントには、同じCoCoのメンバー、宮前真樹さんが芸術監督を務める「東京フーディーズ」というグループが出演しており、期せずしてCoCoの代理共演が実現してしまったのです。
90年代を代表するアイドルグループ「CoCo」
CoCoとは、フジテレビ系バラエティ番組「パラダイスGoGo!!」から生まれたアイドルグループ。おニャン子クラブの第2段的立ち位置で、フジテレビが仕掛けた「乙女塾」の中から選抜されたメンバーで結成されました。
テレビ・ラジオに数多くのレギュラー番組を持ち、1992年には武道館公演を行うなど、アイドル冬の時代と言われた90年代前半を牽引。ソロ活動も含めると、アイドル雑誌の表紙が年に半分CoCoのメンバーということもありました。
1994年9月に解散して以来、一度も再結成されたことはなく、当時のファンもこの遠い約束はかなわない夢なのかと、はんぶん諦めていたところに小さな奇跡が起きたのです。
元メンバーと元メンバープロデュースのアイドルが共演
イベントでは、淋しい熱帯魚(WINK)
17歳(森高千里)など、1989年のヒット曲や、
リトル☆デイト(ribbon)
EQUALロマンス(CoCo)といった、1989年デビュー組の曲を、令和のアイドルがカバー。
そしてライブコーナーが一通り終わった終盤、はねだえりかさんが登場しました。
筆者の私もはねださん、いや羽Pを生で見るのは1996年のクラブチッタ以来25年ぶり。小柄なはねださんがステージ中央にちょこんと座り、その周りを出演のアイドルが囲む形でトークが始まりました。
現役アイドルの質問に答える形で、当時のアイドル話に花が咲きます。そしてしっかりと東京フーディーズからの質問にも答え、3人でクロストークしている姿にウルウルと来てしまいました。
その2人は、宮前真樹さんたちがオーディションで選んだ2人ですよと。(東京フーディーズは3人組ですが、この日は2人での出演でした)
30分ほどでトークコーナーは終わり、イベントはエンディングへ。はねださんはCoCoの曲歌わないのか…と思っていたら、なんと、CoCoのコンサートでは定番だった、谷山浩子さんの『恋するニワトリ』を全員で歌うことに。
なるほどそうきましたか!
この曲のサビは「ココ コココ ココ ココ コココ 恋は恋は恋」という歌詞で、当時はラジオでもこの部分を使ったジングルなどがありました。
CoCoの解散コンサートでも歌われたこの曲を2021年に聞けるとは…。感無量です。
本日は『 #昭和アイドルアーカイブス スペシャル 2021』ありがとうございました! ラストはレジェンドゲストの、はねだえりかさんとともに、全員で『恋するニワトリ』を歌わせていただきました。これからも楽しいイベントとして続けて行ければと思っておりますので、よろしくお願いいたします‼︎ pic.twitter.com/AvJrlns8go
— 昭和アイドルアーカイブス (@showa_idol) November 3, 2021
何度でも言う「推しは推せるときに推せ」
新型コロナウイルスの影響で、大打撃を受けたライブ・イベント業界。声を出しての応援はまだまだできそうにありませんが、生で見たコンサートの思い出は何年経っても色褪せないもの。
高校生の頃に聞いた「恋するニワトリ」。44歳の今でも体が覚えていました。
皆さんも「コロナで見られなくなるなら、無理してでも行っておけば良かった」と思うイベントがあったのではないでしょうか。
「推しは推せるときに推せ」
胸に刻んで生きていきましょう。
そしていつか億万長者になったら、僕は月には行かず「デビュー50周年!乙女塾祭り2039」を開催しようと誓った夜でした。