荻窪で食す「ひつじラーメン」人と羊(ひととよう)1杯1900円はありかなしか

グルメ
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こんにちは。無類の羊好きおじさん、たのっちです。
先月もジンギスカンを食べるために札幌へ行ってきのですが、気がつけば日比谷のひつじや、神保町のラムミートテンダー、新橋のBAO、池袋の聚福楼など、羊のお店ばかりレポートしている気がします。

そんな私ですが、掟ポルシェさんの連載で2020年食べた一番美味いものに選ばれていた「ひつじそば」なるものがずっと気になっていました。

豚骨、鶏ガラ、牛骨に最近では貝出汁と、様々な種類があるラーメンですが、羊の出汁のラーメンはいままで食べたことがありません。というか、そんな物があるなんて想像すらしていませんでした。

近頃はすっかり筋トレ民になってしまい、ラーメンとは縁遠い生活をしているのですが、どうしても頭の片隅に「ひつじそば」という単語がチラつく日々。ここはもう行くしかない!と、チートデイを作ってひつじラーメンを食べさせてくれるという、荻窪の人と羊(ひととよう)へと向かったのです。

荻窪駅徒歩5分 ひつじそば 人と羊

©Google Map

荻窪駅北口を出て、有名ラーメン店の春木屋本店前の交差点を渡り、ことぶき通り商店街の入り口へ向かいます。

残念ながら看板に羊はいない

なないろこみち、という可愛い看板の路地に入ればすぐそこにお店はありました。黒い店構えです。

友達がいなくても安心

看板には「羊づくしの看板メニュー『ひつじそば(1900)』など、とことん羊ラーメンを追求するおひとりさま限定のラーメン屋です」との文字。45歳ぼっちおじさんにはなんてありがたい店なんでしょう。感染症対策もバッチリですね。そもそも飯は黙って食ったほうが美味い。食材との会話を楽しもうじゃありませんか。

いま小学校で黙食している子どもたちは、きっと大人になったときに味がわかる人間になると思うんです。誰か追跡してデータ取ってください。

もちろん友達と一緒に来てもいいんですが、並んでる間も店に入っても他人のふりをしろ、ということ。社内恋愛みたいでドキドキします。

ひつじかわいい

店内はカウンター5席のみ。あちこちに羊グッズが飾られていてかわいい。そして卓上には一切の調味料なし。お店の自信を感じます。

やだオシャレ

お茶にもこだわり。足柄茶とオレガノのブレンド茶だそうです。オレガノはひつじの香りを中和するためなのかしら。

ラーメンは2種類

イラストかわいくね

メニューは店内の黒板に表示されています。

「羊白湯を大量のラムひき肉(一杯あたり100g!)で澄ませたスープとラム肩ロース、ラムテリーヌの羊づくしの看板商品です。セミドライトマト、ターサイのクミン炒め、玉ねぎ、パクチーも乗ります。初めてのお客様にも、リピーター様にもイチ推しです」

半ライス100「羊ライスではございません」もジワジワきます。

この日の日替わりは「紅の羊MISO」羊だけじゃなく魚介スープも使っているのか…。めちゃくちゃそそられますが、「リピーターさま向け」と書いてあるので初訪問の私はおとなしく「ひつじそば」と羊ライス、ならぬ半ライスをオーダーいたしました。

ところが、15時閉店のところ14時ちょっと前に伺ったため、ライスがほとんどなかったようで「半ライスの半分もないので、こちらサービスさせていただきますね」とのこと。お気遣いありがとうございます。

お店はワンオペで黙々と作られている感じです。もう羊の香りがたまりません!

ひつじそば 1900円

もはや芸術の域

10分もまたず、やってきました「ひつじそば」。想像以上のインパクトです。

極上の羊スープ。思ったよりさっぱりで、上品なお出汁を飲んでいる感じ。1杯あたりラムひき肉100グラムってどんなコストだよと。

ところが麺と一緒に食べると、スープの旨味ぐっと引き立ちます。鼻に抜ける羊の香りが最高。そして細麺最高。

お肉はチャーシューではなく羊肩ロース。これだけで一皿食べたい。

さらに分厚い羊のテリーヌ。ラーメンに乗ってるのもすごいですが、羊のテリーヌ自体を初めて食べました。いやあ贅沢。

ターサイのクミン炒め。クミンが入ると羊料理だな!って感じがしますよね。相性抜群。

セミドライトマトはデザートか!ってくらいの甘さ。インパクトがすごい。

そしてサービスしていただいてしまった、一口ご飯。次回はもう少し早目の時間に伺います。

残ったスープに投入!うおおおおおお!背徳の味!!!!

飲み干した…。このお出汁は残せない…。ごちそうさまでした。

1杯1900円のラーメンはありかなしか

1900円のラーメンというと、地方の港町とかで見かける「カニ一匹まるごとラーメン」とか「金箔入りラーメン」くらいのものかと思うのですが、僕はこのラーメンなら1900円払ってもいいと思いました。たしかに一杯1900円のラーメンは高いけど、たまたま形式上「ラーメン」という料理になっているだけで、極上の羊スープに肩ロースとテリーヌがついて麺が入っている羊料理だと思ったらいいのではないでしょうか。

普段とことんコスパにこだわって生きていますが、この一杯は値段通りの満足感があります。満たされます。そもそも羊って高いんですよね。日比谷の「ひつじや」の値段が破格すぎるだけで。

またこの日は遅めに行ったので行列はありませんでしたが、Twitterを見ていると開店時はけっこう並ぶみたいです。1杯1000円で1時間並ぶなら、1900円にしてもらって待ち時間20分に短縮されたほうが良いですよね。

そういった意味で、客を選ぶお店ではあると思いましたが、羊好きだったら一度行ってみるべきです。翌日400グラム体重が増えていたけど後悔はありません。北海道の有名店で生ジンギスカンを食べたあとより充足感がありました。

次回は出社した日の仕事終わり、平日夜に別メニューをぜひ食べたいと思います。来月のチートデーが楽しみだ。

お店データ

ひつじそば 人と羊
東京都杉並区天沼3-30-42
月木金17:00~21:00
土日11:30~15:00
火水定休
JR荻窪駅北口から徒歩5分

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